「所員が行きたくなるようなオフィス作り」を。本部丸の内オフィスのリニューアルと、6カ所のサテライトオフィス開設

プロフィール

弁理士法人創英
東京都千代田区丸の内2-1-1 明治安田生命ビル9階

所長  長谷川 芳樹さま
副所長 黒川 朋也さま

※インタビュー当時

BCP対策で計画していたオフィスの分散化。コロナ禍で、“五ヶ年計画”→“年内計画”に

Q. 御社の成り立ちについてお聞かせください。

長谷川様:もともと特許法律事務所に勤務していた私が、もっと新しい形の事務所を作りたいと思い独立し、パートナーと共に前身となる特許事務所を開業したのが1986年2月。そこから数えて今年で36年になります。

1年半ほどでその事務所は分離し、再スタートしたのが1987年8月。その時のメンバーは8名でした。「創英」という社名をつけ、紆余曲折を経ながら、徐々に業界の中でも知られるようになっていきました。
今は丸の内に拠点を置き、2020年から2022年にかけて武蔵野、大宮、千葉、柏、横浜、西新宿と6カ所のサテライトオフィスを開設しました。

Q. サテライト6拠点の開設と、丸の内オフィスをリニューアルする“働き方改革プロジェクト”を実施した経緯を教えてください。

長谷川様:まだ新型コロナウイルスの名前も知らない2019年の納涼会で、災害に備えたことをやりたいねと話をしていた時に、サテライトオフィスを作るという案が出ました。その時にはすでに丸の内オフィスの契約満了時期がわかっていたので、“五ヶ年計画”でオフィスを分散化しようと進めていたのです。

ところが2020年のコロナ禍で緊急事態宣言や在宅勤務の話が出てきて。これはもう“五ヶ年計画”ではなく“年内計画”で進めようとなり、急ピッチで物件探しを始めました。

サテライトオフィスやリモートワークに向けた整備はコロナ以前から取り組まれていたのですね。

長谷川様:弊社ではオフィスの分散化だけでなく、2017年には在宅勤務制度をトライアルで運用していました。子育て・介護支援型とハイパフォーマンス推奨型の2つの在宅勤務制度を動かしつつ、所内のデジタル化も進めていきました。その頃からペーパーレス化もしていたし、中核システムも確立していました。

所長 長谷川 芳樹さま

ビジネスチャットを利用し所員から意見を集める。弁理士という職業に合わせたオフィス作りを

Q. “五ヶ年計画”が“年内計画”となったプロジェクトを、所内ではどのように進められたのでしょうか?

長谷川様:まず所内のビジネスチャットを使って、所員たちにグループで議論してもらいました。そうすると、物件に関しては「キラキラビルがいいわね」とか「あのビルはちょっと」とか、リアルな意見が出てきました。私が自分のビジョンを語ると、それに対していろいろな意見が出てくる。そのすべてに、私のコメントをつけるんです。かなりハードワークでしたが、そうすることで所内議論が発展していくんですよ。

それをウチダシステムズの安田さんにお送りして、所内でどんな希望や意見があがっているのかを把握していただきました。

Q. ウチダシステムズとはどのように進められたのでしょうか?

長谷川様:ウチダシステムズさんとの出会いは2003年頃で、銀座にオフィスがあった頃からのお付き合いです。安田さんとは馬が合うんですよ(笑)。

その時は今ほど広い物件ではなかったのですが、苦労しながらもいろんな情報を仕入れて、独特の面白い発想で交流スペースなども作っていただきました。今回のプロジェクトも、彼に要求を投げるだけで「こんな感じはどうでしょう」と返ってくるので、すごいなと思いました。

Q. その時に投げた要求とは、どんなものだったのですか?

長谷川様:働きやすくて費用がかからない。あと、これは私の気持ちの部分ですが、在宅勤務制度を進めながらも、「やっぱりオフィスに行って働きたい」「あのビルに行きたい」と思ってもらえるようなオフィス作りがしたいと思っています。

在宅勤務でもいいと思うのですが、やはり限度がある。まず運動能力が落ちるし、マンネリ化やコミュニケーション不足にもなる。通勤が辛いようなら困るけれど、そうでなければオフィスに行って働いて、メリハリのある生活を送る。それを理想とするには、働きやすいだけではなく、行きたくなるような職場を作る必要があるんです。

もう一つ、サテライトオフィスを作り拠点分散することによって、空いたスペースをフリーアドレス化することで効率よく使いたいという要望も投げました。

USS 安田:弁理士の方たちの働き方は特殊性があるので、彼らが働きやすい場所をいかに実現すべきかヒアリングしてみたいとお願いしました。そうしたところ「ランチミーティングをよくやっているので、来てください」とご招待いただきました。

そこで最近のオフィスのトレンドや、他の職種の方たちの働き方などをご紹介し、サテライトも含めて弁理士の方たちがどんなふうに働けたら良いのか、ディスカッションしていただきました。さらに、所内のチャットであがった忌憚のないご意見をいただいて、ご要件をまとめていきました。

ウチダシステムズ 安田

ABWの考え方を軸に、“それぞれが働きやすい”スペースを選択できるよう工夫

Q. プロジェクトでこだわったポイントを聞かせてください。

黒川様:働きやすい職場を作ろうとは言うものの、人によって働きやすさの条件は違うと思うんですよね。進めるにあたって重要だったのは、一律にこれが働きやすいと押し付けないこと。

たとえばフリーアドレスだけじゃなく、固定席も残すようにしました。在宅がメインで、たまにオフィスで仕事をする方が効率がいい人もいれば、自席と必要な荷物がある中で仕事をする方が効率がいい人もいる。いろんな人のことを考えながら、様々なエリアを作ったというのが、このプロジェクトの特徴だったと思います。

長谷川様:それぞれが選択できることが大事ですね。

黒川様:はい。フリーアドレス席には、集中できるよう囲われている席もあれば、グリーンが配置された席、昇降デスクの席などいろんな席があり、子供の頃の秘密基地のような感じになっています。

ただ、やってみてわかったこともあります。面白い場や綺麗なスペースがあっても、なかなかみんなが使ってくれない。シャイなんですかね(笑)。だから、オープンスペースで“交流ランチ”を開いてみるなど、誰かが先頭に立っていろいろと仕掛けながら運用していく必要があるなと思いました。

副所長 黒川 朋也さま

Q. 各サテライトオフィスのオープンや、丸の内オフィスのリニューアル以降、所員の皆様の反応はいかがですか?

黒川様:いろいろとヒアリングすると、「今は不満がない」という声が多いのです。逆にそれがちょっと不安ではあるのですが。

立ち上げ当初は細かい意見もいろいろとありました。たとえば所内が静かすぎるという意見があったので、部分的に音楽を入れてみたら今度はうるさいと言う人がいて。エリアによって音楽が流れているところと、流れていないところを作ったりしています。

USS 斉藤:今はABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)という言葉があって、状況と目的に応じて働く場所を選ぶということなのですが、その考え方を創英様の働き方にローカライズし、細かいところも解決しながら運用がうまく回っていると思います。

ウチダシステムズ 斉藤

海外も視野に入れた、事業拡大のための新しい拠点作りを。

Q. 今後の展開、目標などございましたらお聞かせください。

長谷川様:丸の内オフィスの契約満了時期が決まっているので、あまり派手なことはできないと思っています。ただ、その期限がくる前に、次をどうしようか考えなければいけない。

一つのプランとしては、今のオフィスをいくつか維持しながら、品川や八重洲にもオフィスを作りたいですね。品川はこれからリニアモーターカーが走るので、かなり変わるだろうと思っています。
そういった新たな展開に向けて、“次は何をやろうか?”と、相談を持ちかけたところです。

USS 森戸:ビル契約満了という区切りをお迎えになるのであれば、準備に蓄えた方がよいという選択肢もあると思いますし、品川や八重洲計画もいいですね。八重洲もビルが建ち揃いましたし。

長谷川様:あとは海外ですよね。今年シアトルにオフィスをオープンして、そこを拠点に拡大していこうとしています。そして、私の希望としては次のタイミングでハワイ・ホノルルにオフィスをスタートさせて、私はそこの雇われ人として行くと(笑)。

黒川様:ホノルルは本当にやりそうですからね(笑)。
現実的な話をすると、いくらホノルルにオフィスを建てようがどこにいようが、システム的には簡単です。中核システムができているので、業務に必要な情報とツールはこの丸の内オフィスに集約されていますから。

長谷川様:膨大なデータベースも必要ですし、他ではなかなかできない高度なインフラを弊社では実現していると思います。ITのインフラはかなりハードルが高いですから。それが実現しているのも、すべて所員の皆さんの努力のおかげです。

ウチダシステムズ 森戸

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この記事を書いた人

そしきLab編集部

ウチダシステムズのスタッフを中心に、組織作りや場づくりについて議論を交わしています。業務の中で実際に役に立ったことなどを紹介していきます。


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