長野県立美術館の館長・笠原美智子氏は、学芸員時代から一貫して、フェミニズムやジェンダーの視点で美術と社会の関係を問い続けてきました。現在は、館全体で取り組む「インクルーシブ・プロジェクト」を通して、多様な人が過ごしやすい美術館づくりを進めています。
この活動では、障がいのある人のための特別鑑賞日を設けたり、視覚障がいのある人と一緒に作品を鑑賞したりしています。すると、見える人もこれまで気づかなかった作品の魅力に出会えるといいます。
さらに職員全員が車椅子体験や誘導体験を行い、展示や空間の課題を見直しています。笠原氏は、美術館は「何かをする場」だけでなく、ただ休みに来る場所であってもよいと語ります。違いに出会うことで、自分の見方も変わる――そんな新しい美術館の姿に引き込まれます。
出典 : 長野県立美術館|インクルージョンは”慣れ”ではなく”訓練”で実現|機関誌Works 特集| https://www.works-i.com/works/special/no195/management-and-inclusion-17.html
