
仕事をするときに、どんな人が信用できるか?と問われて、どのように回答するだろうか。
私がコンサルティング会社で教わったことの中で、最も役に立った「教え」の一つが、
まさにこれだった。
「会議でずっと黙っている人は、基本的に信用するな」というものだ。
手を動かさない人たち
ここで言う「会議で黙っている」というのは、どんな状況か。
例えば次のエピソードを見てほしい。
例えばマーケティングの会議で、
「では、来月には弊社の顧客と、共催セミナーをやりましょう」
と決めたとする。
そこでは、
・企画を作る
・顧客に打診する
・セミナーの講師を用意する
・集客を行う
・当日の司会進行、運営などを行う
などの仕事が発生するだろう。
私は様々な会社で、そうした会議に出席してきたが、どの会社にも、「積極的に何もしない人」がたくさんいるのを見てきた。
例えば
「企画を作らなきゃね」
というと、「あ、では私やります」という人と、ずっと黙っている人は
明確に分かれる。
あるいは
「お客さんにセミナー講師を立ててもらうように頼んでみてよ」
というと、「じゃあ、私の方で電話しておきますね」、という人と、
「他の人がやってくれるのを待っている人」、これも明確に分かれる。
また、
「講師をやってみたい人いる?」と聞くと、「絶対に」手を挙げない人と、
「あ、いい経験なんで、やってみたいです」という人とも、明らかに分かれる。
こうして「黙っている人」は、なんの貢献もしないまま、時間だけを過ごす。
なぜ黙っている?
こうした会議で黙ってる人に対して
冷たかったのは、スティーブ・ジョブスだ。
彼は、その場に貢献が見られない人物はすぐに退席させたという。
それならジョブスと同様に、退席させればいいと思うだろう。
しかし、それをすると、彼らは文句を言う。(なお、退席を喜ぶ人は、放っておいてよいし、会議に二度と参加させなくていい)
実際、彼らは仕事に関心がないわけではない。
会社の中で、社内失業、つまり自分の仕事がなくなることは恐れる。
『じゃあ、ほかの人に会議出てもらいますので、あなたはいいです』
というと、彼らは困ってしまうのだ。
ではなぜ、会議に貢献もしないのに、会議にいるのだろうか。
その時間、ほかの仕事ができるはずなのに。
私のコンサルティング会社時代の上司は、こういった。
”彼らが会議に参加する理由は、「アリバイ作り」だよ”
つまり「意思決定された場に、自分もいた」ということに、
彼らは価値を感じている。
そうすれば、自分は重要な場所にいたという事実を作れる。
場合によっては、それがうまくいった暁には、「あれオレ詐欺(あれ、俺のやった仕事)」もできる。
逆に、失敗したときにはどうだろうか。
「私は直接かかわっていません」
と言えるし、場合によっては、「批判側」に回ることもできるだろう。
「私は反対だと思っていました」などというのだ。
これは、あまり褒められたことではない。
責任を分担しようとしない人は会議から外していく
このように、「責任を分担しようとしない人」が会議に混ざっていると、
基本的には、会議の雰囲気は悪くなる。
そして、一生懸命やろうとしている人は、こういう人に対して、「黙っているけども、不満を抱えている」ことも多い。
実際、つい先日もある会社の営業会議で、「ずっと黙っている営業」がいた。
ほかの社員は、会議の席上では何も言わなかったが、後で上司に、「なぜ彼は何もしないんですか」と不満をあらわにした。
結局、「黙っている営業」は会議から外され、「頑張る人」と「そうでない人」の線引きは明確になった。
私は「やっぱりみんな、見ているんだな」と、改めて思った。
会議でずっと黙っている人は、自らの責任を拡大しようとすることは、基本的にない。
それは別に、職責という観点からは悪いことではないのだが、「やる気がある人」と
一緒にしてはいけない。
重要な会議からは外していくことが最適解になる。
会議でずっと黙っている人は信用するな、というのは、そうした人たちの「仕事への態度」を知っている人たちが、教訓として残した話なのだろう。

メルマガ限定で配信中
プロが教える“オフィス移転の成功ポイント”
- 組織づくり・ワークプレイスのトレンドを素早くキャッチ
- セミナーやイベント情報をいち早くお届け
- 無料相談会やオフィス診断サービスを優先的にご案内!
この記事を書いた人
安達 裕哉
生成AI活用支援のワークワンダースCEO(https://workwonders.jp)|元Deloitteのコンサルタント|オウンドメディア支援のティネクト代表(http://tinect.jp)|著書「頭のいい人が話す前に考えていること」88万部(https://amzn.to/49Tivyi)
◯Twitter:安達裕哉
◯Facebook:安達裕哉
◯note:(生成AI時代の「ライターとマーケティング」の、実践的教科書)
組織力の強化や組織文化が根付くオフィス作りをお考えなら、ウチダシステムズにご相談ください。
企画コンサルティングから設計、構築、運用までトータルな製品・サービス・システムをご提供しています。お客様の課題に寄り添った提案が得意です。
