企業の魅力が伝わる「福利厚生」 そのユニークな事例をみてみよう

就職や転職を考える人にとって、企業選びのひとつの要素になりやすい「福利厚生」。
各種手当、社員旅行、オリジナルの特別休暇、特定施設の割引…様々なものが考えられます。

中小企業の場合、人件費の高騰もあって福利厚生の充実は難しい、というケースも多いようですが、ユニークな福利厚生制度や設備を構えている企業もありますのでご紹介します。

就活生「福利厚生は企業の安定性を感じる」

株式会社マイナビが2026年卒業予定の全国の大学生・大学院生を対象に実施した調査によれば、学生が企業に安定性を感じるポイントとして「福利厚生が充実している」が最多で6割弱にのぼっています。

出所:株式会社マイナビ「2026年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>」
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250425_95641/

具体的には、以下のような福利厚生が望まれています。

出所:株式会社マイナビ「2026年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>」
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250425_95641/

交通費や住宅手当など生活に直結するものや在宅ワークや有給取得率の施策、時間単位での有給取得といった働き方に関する制度が求められているようです。

企業側の意向は?

一方、企業側の考えはどうでしょうか。

帝国データバンクの2025年の調査によると、企業の約5割が福利厚生の充実を予定している、との回答が得られています。

出所:帝国データバンク「福利厚生に関する企業の実態調査」
https://www.tdb.co.jp/report/economic/20251023-employeebenefits/ 

福利厚生を充実させる理由としては「求職者が福利厚生を重視する傾向がみられ、企業としてはその充実が求められている」(飲食料品・飼料製造)や「従業員の定着率を上げるためにも同業他社に引けを取らないレベルまで改善を図っていく」(機械製造)といった声がありました。*1

また、今後取り入れたい福利厚生を企業から選んでもらったところ、以下のようになりました。

出所:帝国データバンク「福利厚生に関する企業の実態調査」
https://www.tdb.co.jp/report/economic/20251023-employeebenefits/ 

「奨学金返還支援(代理返還)制度」という現代ならではの手当が上位に来ているのは注目したいところです。これは学生にとって大きな安心感を与えることでしょう。

コストの壁 どう乗り越える?

一方、この調査で中小企業にとっては、「導入したいが、最低賃金上昇などのコスト増に対する売り上げの増加が見込めず、導入する余裕がない」(情報サービス)「中小零細企業ではできることが制限され、大企業のようには充実させられない」(鉄鋼・非鉄・鉱業)という声もこの調査では聞かれています。

しかし、大きな経費をかけなくてもユニークな福利厚生制度を導入している企業もあります。

ユニークな福利厚生制度あれこれ

まず、休暇制度に関するものです。

心を癒して…「失恋休暇」

神戸市を中心に美容室を展開している株式会社TRYMODEが設置しているのは「失恋休暇」です。*2

具体的には失恋した翌日から取得可能な休暇(店長への確認のみ)で

  • 20代前半なら1日
  • 20代後半なら2日
  • 30歳以上は3日

と、年齢によって取得可能日数が違う理由が気になります。

また大阪のシステム開発会社「トラストリング」は、「二日酔い休暇制度」という、飲みすぎた翌日は、年2回まで午前休暇をとって良い、という(本社勤務に限る)大胆な制度を設けています。*3
それだけでなく飲みすぎてメガネを破損したら1万円がプレゼントされる(年2回まで)「メガネ保証制度」まで用意されています。

他には、遅刻したらチーム全員の良いところを言う罰ゲーム制度や、リアル・二次元に関係なく、自分が「推し」としている人・キャラが結婚したり、脱退したり、退場したりと、何かあったときに休暇が取得できる「推しロス休暇制度」と、ユニークな休暇制度が福利厚生になっています。

大掛かりなシステムではありませんので、そう経費のかかる話ではないでしょう。また、システム開発という業界の特徴を生かした制度とも言えるでしょう。

プライベートの充実を応援?

株式会社プラスアルファコンサルティングが実施しているのは「一人暮らし開始応援金」です。*4
自社への入社にあたって初めて実家を出て一人暮らしをする、という社員に30,000円の応援金を出すというものです(1回のみ、今まで一度も一人暮らしをしたことがない場合のみ)。
自立した生活を始めるためには良いバックアップとなることでしょう。

またWebや人材サービスを展開する株式会社DYMでは「アニバーサリーNo残業Day」を設置しています。誕生日、結婚記念日やクリスマスには、どんなに仕事が忙しくても18時に確実に業務を切り上げられるというものです。*5
他にも「社内カップル手当」や「社内結婚手当」など、従業員のプライベートを見守る制度があります。

大掛かりでなくても良い

上記のようなユニークな制度に共通しているのは、奇を衒っているのではなく、社員の生活に寄り添っているという点です。形式ばった福利厚生では埋められない隙間を埋めるような、柔軟性のある制度とも言えます。それでいて、会社からすれば大きな費用のかかるものではないでしょう。組織の柔軟性で作り出すことのできる福利厚生です。

実は冒頭にご紹介したマイナビの調査ではワークライフバランスについて、20代では「ワーク重視」が6割近くにのぼっています。

出所:株式会社マイナビ「2026年卒 大学生キャリア意向調査3月<就活生のワークライフバランス意識>」
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20250425_95641/

そんな若手のやる気をそっとサポートできる制度もまた、就活生を惹きつけるかもしれません。

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この記事を書いた人

清水 沙矢香

2002年京都大学理学部卒業後TBSに入社、主に報道記者として勤務。社会部記者として事件・事故、テクノロジー、経済部記者として国内外の各種市場、産業など幅広く担当し、アジア、欧米でも取材活動にあたる。その後人材開発などにも携わりフリー。取材経験や各種統計の分析を元に各種メディア、経済誌・専門紙に寄稿。趣味はサックス演奏と野球観戦。
X(旧Twitter):清水 沙矢香 FaceBook:清水 沙矢香

【参考資料】

*1
帝国データバンク「福利厚生に関する企業の実態調査」
https://www.tdb.co.jp/report/economic/20251023-employeebenefits/

*2
株式会社TRYMODE「TRYMODEの福利厚生や独自の待遇など」
https://trymode.co.jp/?p=164

*3
トラストリング株式会社「本日、全員二日酔い休暇制度利用中。」
https://trustring.jp/recruit/04.html

*4
プラスアルファコンサルティング「福利厚生・育成制度」
https://www.pa-consul.co.jp/corporate/recruit/environment/

*5
株式会社DYM「福利厚生」
https://dym.asia/recruit/welfare/


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そしきLab編集部

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