
正午。1日の楽しみとも言えるランチタイムには、財布とスマホを持って社外へと出かけて行く人の姿がよく見られることでしょう。定番の店でくつろいだり、新規開拓にチャレンジするのは楽しいものです。
一方で、ランチタイムを自席などで一人で過ごしたい、と考える人は増えていて、半数を超えています。
みんながどんなランチタイムを過ごしているのか。ランチタイムを休憩時間として上手に使うコツはあるのか。
ここで探ってみましょう。
この音声コンテンツは、記事の文脈をAIが読み取り独自に対話を重ねて構成したものです。文章の読み上げではなく、流れや意図を汲み取った自然な音声体験をお届けします。※AIで作成しているため、一部誤りや不自然な表現が含まれる場合があります。
仕事中の「1人メシ」は約6割
株式会社ぐるなびの調査によると、月に1日以上ひとりで外食ランチをする人の割合は58.2%にのぼっています。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001533.000001511.html
そのうち「週に3〜4回くらい」が最も多くなっており、ひとりランチが定番になっている人は多そうです。
これには周囲の視線もあることでしょう。同調査では、1人で食事している人についてどう思うかということもたずねています。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001533.000001511.html
側から見ても、昔でいう「ボッチでかわいそう」のような感覚はほとんどありません。新型コロナでリモートワークが増え、1人でのランチはもはや珍しくなくなったのでしょう。
休憩時間くらい一人になりたい、という心理
またパーソル総合研究所の調査に面白い質問があるのでご紹介していきます。
まず、ひとりで休憩する場合、どこでするか、という質問です。

https://rc.persol-group.co.jp/wp-content/uploads/thinktank/data/break.pdf P33
圧倒的に「自分のデスク」です。
さらにイギリスの就職支援サービスが少し前に2000人を対象にした調査で、昼の休憩時間をどう使うか質問したところ、
「1人でいたい」が36%、
「インターネットを見る」が28%、
「同僚と昼食をとる」が26%、
「デスクで食事をする」が23%、
「ソーシャルメディア」が20%、
「用事」が17%、
「買い物」が16%、
「運動」が10%、
「オンライン・ゲーム」が7%でした(複数回答可)。*1
ランチ × 1人 × インターネット・SNS…
さてこれらの掛け合わせが示すのは「テイクアウトやコンビニ、あるいは手作りで準備した昼食を、自席でパソコンやスマホに向かって、好きな動画を見ながら食べる」という姿ではないでしょうか。
タイパ・コスパもよくて、他人を気にせず自分の好きなことをしていられる、いわゆる「チルい」時間です。
いろんな正午、いろんな昼休み
筆者が会社員だった頃は、部署によっていろんなランチ時間がありました。
まず報道局社会部。「24時間365日」の原型のような場所でしょうか。
ここでは大体、新入社員が買いに出る、あるいは上の人たちは出かけるけど自分たちは出前やテイクアウトという日々だったように思えます。
そのまま電話番などをしながら、いわゆる「デスクでのパソコン飯」状態でした。
今思えばこれなら、交代制で行く、みたいな形にすれば良いのになあ、と思います。
次は経済部。このときは、仲良しの同期がいたので時折外食できていた気がします。女同士水いらず、仕事だけでなくプライベートな話題も分かち合っていたのでとてもいいブレイクでした。市場が昼間はストップするため小休止できるというわけです。
しかしそれもだんだん忙しくなってくると、デスクから離れられない日々が続きました。分単位での仕事が増え、呑気に外を出歩いている余裕はないのです。ちょうど社屋内にコンビニができたので、上司と、動けないもの同士コンビニ飯を続けていたこともあります。もちろん昼食を摂れなかった日もあります。ただ不思議なことにお腹が減るとイライラして集中力を欠いたりします。それはコンビニのおにぎりと野菜ジュース、という乱暴なランチでした。
そこから、いわゆる「管理部門」にあたる人材開発の部署で9時〜5時の仕事になった時は、ランチタイムは完全にフリーでした。
ここは不思議なところで、誰が誰を誘うでもなく昼になると散って行くのです。ごくまれに部長が誘って、あるいは後輩が「相談があるのでちょっと…」ということはありましたが、毎日フリーダムでした。
このときの筆者は体調を崩すことが多かったので、コンビニでサンドイッチなどを買って近くのインターネットカフェの個室で仮眠を取っていました。
あるいは、社内にチェーンのコーヒー店ができたので、読書をしながら軽食にしたりというところでしょうか。
また、その時期に「これはいいなあ」と思ったのは、会議室を一部解放し、自席じゃ嫌だけど、ここでいつもの数人でNHKの連続ドラマを見ながら、という人の集まり場所になっていたことです。仕事の話抜きでドラマの話に花を咲かせる、これも良いリフレッシュ方法でしょう。
脳にはどのような影響がある?
とはいえ、ランチタイムの過ごし方は脳内物質の分泌に影響を与えるのだといいます。*2
昼休みに外に出ることには、以下のような効果があるのです。
「セロトニン効果」
セロトニンは「癒やし」「リラックス」「平常心」などに関する脳内物質です。セロトニンが低下してくると、イライラしたり、怒りっぽくなったりします。意欲も低下します。
朝から昼にかけてセロトニンの活性が低下しているところを再活性してくれるのが「日光を浴びる」「リズム運動」「咀嚼(そしゃく)」の3つなのだと言います。
確かに、ランチのために外出するというのは理にかなっているかもしれません。
「場所ニューロン効果」
他には、外出には「場所ニューロン」という、海馬にある「場所を司る細胞」で、自分が今どこにいるのかを忘れないように記憶するための細胞の活性化を期待することができるといいます。
つまり、海馬の活性化が記憶力向上に役立つというわけです。
ひらめきアップ?「アセチルコリン効果」
また、つねに新しい場所を訪れることは脳の活性化に役立つといいます。これには「アセチルコリン」の活性化が促されるという理由があります。アセチルコリンとは、「創造性」や「ひらめき」に効果がある脳内物質です。アイデア出しや企画を考えるという仕事に深くかかわってきます。
いつもと違う店に行ったり、いつもと違うメニューを頼んだり、そうすることで脳は活性化され、午後の仕事につながるのです。
デスク以外の「ボッチ場所」を探してみよう
そうは言っても外食は高くつく、ということもあります。
そんな時は、事業所の規模にもよりますが社内に「みんなは知らない穴場」を探してみるのも良いかもしれません。なるべく日当たりの良い場所が好ましいでしょうが、筆者がTBSにいた頃、「この階のこの裏通路なら知り合いはまず通らないだろう」というスポットが社内にいくつかありました。
そんな場所には、1人の時間を求める人たちが集まっていました。でもお互い知らない同士なので気楽なものです。
このような「路地裏」「ちょっとした無駄スペース」はオフィスに必要だと考えます。
とにかく「普段と違う空気を吸う」ということが大切なのだと思います。
また、昼休みにまで「見られている」という感覚を持ってしまっている人は特に若い人に多いのではないかと思います。しかしそれは完全に捨てる必要があります。れっきとした権利として与えられている昼休みなのですから、上手に使う方法を考えましょう。
例えば筆者が取材で訪問したある工場では昼時で、軽いマラソンに出たり社屋の外で筋トレに励む人だらけだったのを思い出します。サクッと皆で食べて、後は屋外で好きに過ごす。
心身ともにリフレッシュできそうです。

この記事を書いた人
【参考資料】
*1 BBCニュースジャパン「職場のデスクで食事のマナー、ゆで卵はNG?」
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-48986242
*2 東洋経済オンライン「「デスクでお昼を食べる人」の仕事が遅いワケ 昼休みの使い方が集中力を左右する」
https://toyokeizai.net/articles/-/178062
組織力の強化や組織文化が根付くオフィス作りをお考えなら、ウチダシステムズにご相談ください。
企画コンサルティングから設計、構築、運用までトータルな製品・サービス・システムをご提供しています。お客様の課題に寄り添った提案が得意です。

