組織風土改善の起点となる「場づくり」とは
今年も新入社員が配属される時期となり、フレッシュな姿が街中で見られるようになりました。その新入社員を指導する立場である、ここ2~3年で入社した先輩社員にはある特徴があります。それは入社時点からリモートでの業務が普通であり、自社の組織風土を自身のものとしないまま、教える立場になったということです。言い換えると、組織風土が薄まってしまっていると言えます。
組織風土の希薄化は、会社や仕事への愛着(エンゲージメント)の希薄化をもたらします。エンゲージメントの重要性は年々高まっており、厚生労働省は2019年の労働経済白書でエンゲージメントについて1節10頁以上にわたって解説し、キリンホールディングスは2027年に向けた長期経営構想でエンゲージメントをKPIに定めるなど関心の高さが伺えます。
しかし現実は厳しく、現場でも「直近年で離職が増えている」「社内に活気がなく、何をしようとしても社員のリアクションが薄い」「人的資本の開示に対応しなければいけないが、とても開示できる数字ではない」といった声をよく聞きます。国外に目を向けると、仕事に対してやりがいや自己実現を求めない「静かな退職(Quiet Quitting)」という言葉も登場し、仕事に対する熱量の低下は社会的課題となりつつあります。
では、組織風土を伝承、またはあるべき方向に革新するには、どのようにすれば良いのでしょうか。そのひとつの答えが「場づくり」にあります。「場づくり」とは従業員が心理的安全性の高いコミュニケーションを何度も経験できる仕組みをつくることであり、まさに組織風土づくりの根幹と言えます。
「心理的安全性の向上」「場づくり」など、その重要性は理解していても、どうすれば実現できるかについて具体的に言うのは難しい、という方が多いのではないでしょうか。
本セミナーは、組織風土伝承・革新のために重要な「場づくり」の具体的手法とエンゲージメントの向上の考え方について学ぶことで御社の生産性向上や創発的な取り組みの推進に資することを目的としています。
日時 | 2023.5.17(水)15:00-16:30 |
会場 | Zoom配信 |
参加費 | 無料 |
・会社全体の生産性を高めたい経営者の方
・風通しの良い組織風土を作りたい経営者・人事総務の方
・他社の組織風土改革の取り組み事例を知りたい方
・従業員エンゲージメントを高め、自ら動くことができる社員を増やしたい方
セミナータイムライン
ウチダシステムズの「場づくり」の取り組み
株式会社ウチダシステムズ
代表取締役社長|岩田 正晴
当社では、人が育つ場をつくることが「場づくり」だと考えています。企業理念の浸透、従業員同士の心理的安全性の担保や利他意識の醸成、柔軟な働き方に対応できるファシリティなど、人が育つ場の要件は多岐にわたりますが、当社が10年間実行し続けた「場づくり」の具体的手法を、余すことなくお伝えします。
経営の観点から見る「場づくり」の効用とエンゲージメント向上の方法
株式会社タナベコンサルティング
HRコンサルティング事業部 コンサルタント|西野 陽
ウチダシステムズの取組事例を踏まえ、経営の全体像・組織の役割や組織形態について俯瞰的に考えるための視点をご紹介いたします。また「場づくり」をエンゲージメントの観点からとらえ、エンゲージメントを向上させるためのポイントについて解説いたします。
組織風土を革新する「場づくり」の手法 ~社員が成長し、エンゲージメントが高まる組織の実現~
日時:2023.5.17(水)15:00-16:30
会場:Zoom配信