この論文では、賃貸アパートの投資市場が東京の中心部に集中する要因として、投資家の首都圏に対する関心の高さ、鉄道ネットワークの密集、大学進学率の上昇や経済構造の変化による大学生や白-collar従業員の増加が挙げられます。
この集中は、商業やビジネス機能が賃貸アパートへの需要を支えているため、東京都市圏では投資市場の割合が人口や既存の賃貸アパートの分布に比べて極めて大きくなっています。
しかし、需要が東京都市圏や中心部にのみ維持されるわけではありません。労働力減少に直面している企業の中には、人材採用の観点から拠点の分散を図る動きもあります。地方都市の中心商業区域でのオフィスビル再開発を通じて産業の高度化と企業クラスターの形成が進むと、それらの都市での賃貸アパートの需要も拡大する可能性があるのです。
出典 : Multiscale Analysis of Japan’s Rental Apartments Market https://www.jll.com/en-jp/insights/multiscale-analysis-of-japan-s-rental-apartments-market
