2025年6月3日、衆院環境委員会で、立憲民主党の松木健吾議員が家禽の屠殺場における意識喪失前の処置の欠如を指摘しました。世界の標準であるにも関わらず、日本ではその実施率が7割に満たないという問題を提起。
環境省は通常通り、責任を農林水産省や厚生労働省に転嫁しましたが、問題が不適切との意見もあることを認めています。環境省はこれまでに、家畜の保護に関し積極的な行動をほとんどとっていないという印象を持たれがちです。
松木議員は、動物福祉に「責任を持つ」ことを環境省に求めましたが、環境省は「保護の観点から動物福祉の様々な基準を定めている」と応答。環境省は、農水省や厚労省と連携を取るべきだとも述べていますが、実際のところ具体的な行動は見られません。
環境省の動物福祉室は、工業動物の保護から遠ざかり、犬や猫のみに焦点を当てています。農水省と厚労省も動物の福祉推進に重要な役割を担っていますが、環境省が手を抜く理由にはならないでしょう。動物福祉は社会や地球の持続性、そして人々の健康に深く関連する重要な公共の関心事です。
動物福祉に関する提案は環境省宛に送ることができます。家畜動物に対する対策を求める声を、環境省に届けましょう。
出典 : Councilor Kenko Matsuki pointed out the loss of prior awareness of chicken slaughter, and the Ministry of the Environment’s response was limp! https://arcj.org/en/issues-en/farm-animals-en/layer-chicken-en/councilor-kenko-matsuki-pointed-out-the-loss-of-prior-awareness-of-chicken-slaughter-and-the-ministry-of-the-environments-response-was-limp/
