大企業のノウハウが中小企業の成長を促す─元神戸製鋼所の奥野さんの事例

大手企業で培ったスキルや知識が、中小企業にどのように役立つのか。この問いに答えるひとつの事例が、神戸市の三田電気工業での取り組みだ。

同社はプラスチック部品の製造を行うメーカーであり、多くの顧客を持っている。生産性の向上が課題となった中で、同社は奥野利明氏を迎え入れた。

奥野氏は神戸製鋼所での広範な経験を基に、三田電気工業で納期遅れを解消するなど成果を出している。奥野氏の成功の秘訣は、経営知識とコミュニケーションスキル、さらに現場での経験と言えるだろう。

奥野氏は他の中小企業を支援する際にも、自身の経験を押し付けるのではなく、まず聞いて彼らの課題を理解することを重要視している。そして、三田電気工業の中村氏は、大企業出身の人材がもたらす先進的な技術や知識を高く評価しているのだ。

出典 : 大企業出身シニア人材が中小企業の右腕になるには　コミュニケーション力と実務経験が鍵｜機関誌Works 特集｜ https://www.works-i.com/works/special/no189/long-life-11.html