オフィス市場の変遷：パンデミックと金利上昇の影響

MSCIによると、2019年にはロンドン中心部とニューヨークのマンハッタンでのオフィス市場の投資取引額がそれぞれ約170億ドル、ほぼ160億ドルに達しました。しかし、昨年には20億から30億ドルにまで落ち込みました。
コロナウイルスのパンデミックにより多くの労働者が在宅勤務を余儀なくされ、オフィス需要が冷え込みました。それに加え、金利の急激な上昇がオフィスビルの価値を減少させ、ローンの借り換えを更に高くすることになりました。
一方で、物流や賃貸住宅など、基本的に強い基盤を持つ他の商業用不動産セクターの魅力が高まり、オフィス市場の苦境に拍車をかけています。MSCIは、「一時期、オフィスは忌避される言葉となった」と指摘しています。

出典 : The View | Resilient Asia shines as global office market sees signs of recovery https://www.scmp.com/opinion/asia-opinion/article/3324697/resilient-asia-shines-global-office-market-sees-signs-recovery