そしきLab編集部 アジア太平洋地域の商業不動産市場が息を吹き返しつつあります。サイクル的なリカバリーや構造的な追い風、そして世界的な金利引き下げが投資家の信頼を回復させています。
特に2025年第3四半期は、日本、インド、シンガポールを先導に、総投資額は前期比16%増の381億ドルに達しました。これは近年で最も強い四半期のリバウンドの一つです。
オフィス市場では、インドやオーストラリア、日本の主要都市が投資の魅力的な入り口として浮上。特に公共交通機関が整っている地域や都市機能が充実したエリアの中心オフィスビルは需要が高まっています。
物流施設や産業資産も投資家の注目を集めており、特に東南アジアの製造業の拡大により需要が高まっています。
一方、小売市場は、世界貿易の逆風や慎重な消費者のセンチメントにより、パフォーマンスにむらがありますが、CBREは今後も賃料の成長を予想しています。
また、住宅関連分野では、不動産クラスの規模に関わらず、投資家の需要が高まっています。
金利の低下が続く中で、投資家のアプローチは変化しています。市場の適応性はこれまで以上にキャッシュフローに優れた資産に興味を示しており、資産所有者は市場が回復していく中での売却よりも、借り換えを選択する傾向にあります。これにより、今後の不動産の取引流れが緊密になる可能性が指摘されています。
出典 : Asia-Pacific Property Markets Show Signs of Revival as Investment Rises https://www.worldpropertyjournal.com/real-estate-news/japan/tokyo-real-estate-news/commercial-real-estate-news-asia-pacific-commercial-real-estate-investment-data-for-2025-cbre-2025-asia-pacific-investment-strategies-report-14584.php