大学のテックトランスファーオフィスが直面する人材確保の新戦略

投資セクターの高額給与に対抗するため、大学のテックトランスファーオフィスは非金銭的な特典やキャリアパスを創出しています。例えば、ケンブリッジ大学の商業化部門であるケンブリッジエンタープライズは、職員がキャリアに進展するための4年間の計画を導入しました。
また、アメリカの大学と比較して、イギリスや他の国の類似ポストの給与はかなり低い水準です。大学は、財政削減と資金繰りの制約に直面しながらも、ディープテック、バイオサイエンス、ベンチャーキャピタル投資などの分野の経歴を持つスタッフを引き付けるために、給与以外のメリットを強化しています。
さらに、ニュージーランドのオークランド大学のテックトランスファーオフィスUniServicesや、オーストラリアのMonash Innovationでは、社内のプロフェッショナル開発プログラムを通じてスタッフを育成し、長期的なキャリアアップを支援しています。これには、スピンアウト企業の取締役やオブザーバーとしての役割を経験する機会が含まれています。
こうした取り組みは、テックトランスファーオフィスがスタッフのキャリア形成において重要なスプリングボードになっていることを示しています。

出典 : In struggle to recruit, tech transfer offices reinvent their roles https://globalventuring.com/university/university/technology-transfer-office-recruitment-salary/