そしきLab編集部 アジア太平洋のオフィス市場は、急激な拡大と未来指向のイノベーションを重視したワークスペースへの需要の高まりにより、戦略的な成熟期に入っています。クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドの報告によると、この10年でグレードAのオフィス総面積は39都市で約2.33億平方フィートに近づき、その需要は強く、特にインド、東南アジア（SEA）、中国本土の17都市で需要が集中しています。
中国では、技術やメディア、通信（TMT）、専門サービス、金融セクターが牽引役となり、AIやバイオ製造、量子コンピューティングなどの新興産業が新たな需要を生み出しています。また、インドは世界のグローバル・ケイパビリティ・センター（GCC）のおよそ半分を擁し、イノベーションやR&Dの中心地としての地位を強固にしています。
これらの動向は、アジア太平洋地域のオフィス市場が単なる拡大を経て、企業のブランド表現、文化、パフォーマンスのプラットフォームへと進化していることを示しており、今後も戦略的な再発明が期待されるでしょう。
出典 : Asia Pacific’s Office Market Enters a New Era of Strategic Maturity | SG https://www.cushmanwakefield.com/en/singapore/news/2025/09/asia-pacific-office-market-enters-a-new-era-of-strategic-maturity