近年、多くの企業がハラスメント対策を取り入れる一方で、Christine Porath氏は「インシビリティ(無礼)」が職場の活性化の妨げになっていると指摘しています。職場での無礼な言動は集中力や生産性の低下を招き、さらには離職率の上昇にも繋がるという調査結果が出ています。
このような問題を解消するためには、礼節ある職場文化の醸成が不可欠です。ストレスやプレッシャーが影響して無礼が生じやすい環境において、自己ケアやフィードバックを通じて自己認識を高めることが重要とされています。
しかし「どうせ会社は何もしてくれない」と諦める声もあります。そのため、従業員が問題を報告しやすい環境作りが求められるのです。
組織はシビリティに関するガイドラインを明確にし、具体的な行動指針を提示することにより、礼節を重んじる企業風土を築くべきであるとも述べられています。インシビリティ対策は、組織全体の成長や従業員の幸福度に大きく寄与することになるでしょう。
出典 : 《Workplace Incivility》自覚を促すフィードバック環境を整備し、課題と対応策を見いだしていく https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/thinktank-column/i-202506260004/
