「静かな退職」と称される新しい働き方が、近年日本でも注目されています。
これはアメリカで提唱された概念で、「会社を辞めるつもりはないが出世や過剰な労働を追求せず、最低限の業務をこなす」というスタンスを指します。
一見、職場へのコミットを避けるようにも見えますが、実際には時短勤務やワークライフバランスを重視する流れの一環でもあります。
パーソル総合研究所のデータによると、この「静かな退職者」は2025年には約1.5倍に増加していると報告されています。
特に女性や高齢者層でその傾向が顕著で、過度な業務負担を避ける生き方が浸透してきているようです。
また、働き方改革やコロナ禍を経験したことで、働く人の意識や価値観にも変化が見られます。
‘成長’や’やりがい’を追求するよりも、プライベートとのバランスを大切にする傾向が強まっており、その結果が「静かな退職」の増加につながっているのです。
企業としてもこの流れは重要なシグナルであり、従業員の意識の変化に適応した人材マネジメントが求められています。
「静かな退職」という働き方の背後には、働く人々の多様な価値観があるのです。
出典 : 定点調査から見える「静かな退職」の動向 ~背景に潜む3つの就業変化~ https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/thinktank-column/202506120001/
