近年、「静かな退職者」という新たな労働者像が登場しています。これは、会社を辞める意志はないものの、積極的に出世を目指さず、必要最低限の業務に留める働き方をする人々のことです。パーソル総合研究所の調査によると、このグループは2025年には5.8%に達し、約1.5倍増加する見込みです。
この動向は、働く人々の価値観の多様化と、従来の雇用や育成方法に対する問い直しを象徴しています。特に、「無気力型」と分類される静かな退職者は、仕事への熱意が失われているわけではなく、チャレンジや責任ある役割を求めており、企業にとって大きな潜在力を秘めています。
企業は、多様な人材を効果的に活用する方法を見出し、一人ひとりが能力を発揮し、満足を感じながら働ける環境を作り出すことが求められています。その実践のために、対話を重視する文化を育んだり、パフォーマンスを向上させるマネジメントを実践したりすることが重要といえるでしょう。
出典 : 「静かな退職」に企業はどう向き合い、適応するか https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/column/202506160001.html
