テレワークが、特に子育て中の女性の就業にどのような影響をもたらすのかを明らかにした郭秋薇さんの論文から始まります。育児休業と比較し、柔軟な勤務形態がキャリア継続への助けとなり得ることを探ります。
次に、千野翔平さんが、企業内での社内公募制度を類型化し、積極的な参加を促す施策について考察しています。手を挙げる意欲と、適切なマッチングを生むための手法が研究されています。
その後、女性のキャリア形成における障壁として、しばしば取り沙汰される賃金格差にフォーカスを当てた石川ルチアさんの研究があります。国際比較を通じて、結婚や育児などライフステージの変化が賃金に与える影響について分析しています。
最後には、ミドル期のキャリアにおける挫折とその後の持続可能性に密接な関わりを持つキャリアショックについて、北村雅昭・辰巳哲子さんが論じています。目に見えないキャリア形成の壁に立ち向かうための方策が示されています。
これらの論文は、改善され続ける働き方と個人が抱える適応に関する課題を解明し、新たな職業生活の可能性を考える手がかりとなります。
出典 : 30代大卒正規社員のキャリア初期段階における仕事の意味形成への影響 橋本賢二|論文・ディスカッションペーパー| https://www.works-i.com/research/paper/dp_0081.html
