熊本地震を乗り越えた、新たな家族の歴史を刻む住宅

熊本地震で被災した敷地に、新しい家を建てた夫婦の物語です。かつて高齢の母が暮らした家は地震で失われましたが、夫婦はその土地に新たな住まいを築く決意をしました。
新築された家は、昔ながらの納屋や周囲の越屋根を参考に設計され、プライバシーと明るさを兼ね備えています。シンプルな格子状の構造に、居間や食堂を中心に水回りや個室が配され、風通しと採光に優れた開放的な空間を生み出しています。
この家は、伝統とプライベートを大切にしながらも周囲の環境と調和する住まいとして、地域の変遷に寄り添いながらその歴史を継承しています。（中野晋治）

出典 : 松橋の家 / 中野晋治建築研究室が設計した戸建住宅 / 新築 – 熊本県宇城市House in Matsubase / Residence designed by Shinji Nakano Architects / New building – Uki-shi, Kumamoto, Japan ｜建築・インテリアの事例・プロジェクト｜ https://mag.tecture.jp/project/20241031-house-in-matsubase/