滋賀銀行が2024年度に発表した統合報告書『SHIGABANK REPORT 2024』は、従来とは一線を画す内容です。
経営戦略と人事が密接に連携する中で、独自性の強い人的資本開示項目が注目されています。
「外部企業への出向人数」や「自律的なキャリア挑戦者数」など、新たな指標が導入されました。
これらはすべて、経営戦略を具現化するために設けられた目標であり、人事部長の山本茂喜氏によると、従業員が経営戦略実現に向けて取り組むべき課題とされています。
2023年度版に比べ、著しく進化した開示項目は、滋賀銀行の積極的な変革を映し出しています。
組織の活性化や個人の能力向上に重きを置き、8次中期経営計画において新たな経営戦略「ヒューマンファースト」を推進しています。
久保田真也氏が代表取締役頭取に就任してから、経営戦略に「変わる」ことを掲げ、地域への貢献を強調しています。
人材の育成や人事の戦略もこの理念に沿っており、従業員一人ひとりの成長や組織全体の活性化が目指されているのです。
また、マネジメントスキルの向上にも注力し、外部研修の増加なども図っています。
人的資本の最大化を目指す滋賀銀行の取り組みは、経営と人事の新たな時代を示しており、その展開には目が離せません。
出典 : 滋賀銀行/中期経営計画と連動した人事戦略をもとに 17項目の重要指標を設定しPDCAを回す|機関誌Works 特集| https://www.works-i.com/works/special/no186/humancapital-15.html