そしきLab編集部 使用済みの紙を新たな紙へと再生する、セイコーエプソンが開発した「PaperLab」。この機械は、わずか3分で新しい紙を生み出し、その速度は約5秒ごとに１枚のペースという驚異的なものだ。
開発を指揮した市川和弘氏は、紙の再生は以前から製紙会社が行っていたが、オフィス内で完結するリサイクルを目指し、従来とは異なるドライファイバーテクノロジーを用いた。
この技術により、紙の「繊維化→結合→成形」というプロセスを水を使わずに進めることができるようになった。
本来大規模な設備が必要な製紙プロセスを、オフィス空間に収まるサイズまで小型化し、しかも安全性と環境への配慮を高レベルで実現している。
市川氏がSF映画からヒントを得て、常識に捉われず、可能性を追求し続ける姿勢が、この新たな紙のリサイクル方法を開拓した。
エプソンの挑戦は、紙の使用に対する抵抗を取り払い、セキュリティと環境に優しいオフィス環境への貢献を目指している。
出典 : https://www.works-i.com/works/series/seikou/detail012.html