そしきLab編集部 シカゴにおいて、1948年に閉鎖された ‘ザ・ダメン’駅が、民主党全国大会の開催決定により、新たなL線駅として急ピッチで完成しました。駅はシカゴ・ブルズとブラックホークスの本拠地であるユナイテッドセンターからわずか半マイル未満の場所にあり、賑やかな壁画や木製の天井、シカゴのスカイラインを一望できるガラス張りの歩行者用通路を特徴としています。
このプロジェクトは以前から進行中でしたが、大会の決定により工事が前倒しで行われました。幹部は、デモクラチック・ナショナル・コンベンションに言及しつつも、地域住民への交通利便性向上を強調し、適切な時期に駅が開業したと語りました。
クリーブランドでは、2016年の共和党全国大会開催を受け、空港改修やダウンタウンの公園などのインフラ整備を急いだ例もあります。一方ミルウォーキーでは、共和党全国大会やコロナ禍で変更された2020年の民主党全国大会のための直接的な公共インフラの投資は行っていませんが、大会の開催に備えて道路工事の時期を調整しました。
大規模イベントを機にインフラ整備が加速される事例は多く見受けられますが、住民や市民団体からは、日常のニーズではなくイベントに合わせてプロジェクトが完成したことに対する批判もあります。それでも、新たな交通機能が住民の利便性を向上させることは、間違いなく市の成長に繋がる勝利と言えるでしょう。
出典 : Want to speed up a road or transit project? Just host a political convention https://apnews.com/article/dnc-rnc-chicago-milwaukee-cleveland-infrastructure-transit-a2a12a1b3772b6e333ae13ded818dc73