香港オフィス市場、未曾有の空室率と価値の下落

香港のオフィス空室率がこの6月には過去最高の13.6%に達し、不動産市場の低迷が続いています。
JLLの報告によると、賃貸需要の低迷と供給過剰が原因であり、2023年の前半だけでオフィスの平均賃料が4.3%減少しました。これは2019年のピークから36.5%も落ち込んだことを意味します。

特にA級オフィスの資産価値は前半期間で5.9%下がり、2019年末からの累計下落率は33.7%にものぼります。
市場の厳しい状況と地政学的なリスクが企業の経営を慎重にさせ、多くの企業がコスト削減を目指してオフィススペースのサイズダウンを検討しています。Colliersの調査では、香港でのオフィススペース縮小を計画している企業が数多くあることが明らかになりました。

また、新たなオフィスビルの竣工もあり、特に中央地区では空室率が今年初めの9.7%から14.0%へと大きく跳ね上がっています。
香港のオフィス賃貸市場は引き続き厳しい見通しであり、商業不動産全体でも取引量が大幅に減少しています。JLLは、資金調達の難しさや高い空室率、賃料見通しの弱さが投資家のセンチメント低下に繋がり、市場の健全性を損ねていると指摘しています。

出典 : Hong Kong Office Vacancy Hits Record High of 13.6% in June https://www.mingtiandi.com/real-estate/research-policy/hong-kong-office-vacancy-hits-record-high-of-13-6-in-june/

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そしきLab編集部

【この記事は生成AIを利用し、世界のオフィスづくりや働き方に関するニュースをキュレーションしています】