そしきLab編集部 かつて栄光を誇ったフランスの週35時間労働制は、1998年に始まり、社会全体に大きな変化をもたらしました。
もともとは失業率の低下と生活の質の向上を目指していましたが、結果としては議論が分かれるところとなりました。
導入後、残業文化が廃れた一方で、従業員の平均労働時間はほとんど変わらないといった矛盾が残りました。
また、賛成派と反対派では雇用創出数に対する解釈が大きく異なり、イデオロギー的な争いに発展しています。
しかし、労働者にとっては権利の象徴となっており、完全撤廃はストライキを招くおそれがあるため、政府は慎重になっています。
今後は、週休3日制のような新しい労働時間モデルに世間の注目が集まりつつあります。
パンデミックを経て、労働者がより柔軟でバランスの取れた働き方を求めるようになる中、35時間制の役割と課題に立ち返る必要があるようです。
出典 : 導入から25年「週35時間労働制」は正しい選択だったのか？｜フランスの「働く」を考える｜世界・日本の労働事情コラム｜ https://www.works-i.com/research/labour/column/france/detail017.html