防災機能を備えた観光施設が静岡県伊豆市土肥地区に誕生した。
海水浴場として知られるこの温泉街は、南海トラフ地震が発生すると予想される津波に脆弱であり、対策が急務だった。
そこで立ち上がったプロジェクトは、災害時の安全と日常の楽しみを兼ね備える画期的な避難タワーを計画。
海の両側に位置する松原と海を結ぶこのタワーは、商業施設として利用されつつ、緊急時には地域住民を守る避難所に変貌する。
高さ14メートルの展望フロアは、日頃から壮大な景色を望む場所となり、また避難経路もはっきりと分かるように設計されている。
建築は津波の衝撃に強いだけでなく、周囲の自然景観に調和するデザインへと配慮されていて、観光地としての魅力も備えている。
このプロジェクトは、今井公太郎と国枝 歓によって考案され、地域の安全と発展を模索する一大試みとなっている。
出典 : 伊豆市津波避難複合施設 テラッセオレンジトイ / 東京大学生産技術研究所今井研究室が設計した複合施設 / 新築 – 静岡県伊豆市土肥2657-6Izu City Tsunami Evacuation Complex https://mag.tecture.jp/project/20250326-terrasse-orange-toi/