2024年4月、タイヤメーカーのミシュランが、全従業員に適正賃金を保証すると発表しました。適正賃金とは、労働者とその家族が十分な生活を送るために必要な賃金のことです。
フランスに本拠を置く同社のこの動きは、国内外で注目されており、13万2500人の従業員が対象となります。社内調査で明らかになった、適正賃金未満で働く従業員の存在や、フランス国内の最低賃金で足りない生活をしている人々の現状が問題提起されています。
さらに、従業員の生活満足度向上と企業ブランドの強化、そして企業競争力の向上にもつながる適正賃金ですが、実施する企業はまだ少なく、社会公正実現のためにはバランスを取る課題があります。
この取り組みによって、経済的にも社会的にも持続可能なビジネスモデルへと変革を進めるミシュランの挑戦に世界の目が注がれています。
出典 : ミシュランの「適正賃金」が示す企業の社会的責任とは|フランスの「働く」を考える|世界・日本の労働事情コラム| https://www.works-i.com/research/labour/column/france/detail021.html