2020年にCovid-19パンデミックが発生して以来、世界の商業用不動産投資市場には2つの大きなテーマが浮上しています。
まず、リモートワークへの移行や高品質なビルへの集中がオフィス需要を揺るがし、特にアメリカでは多くのオフィスビルの価値を下落させる懸念があります。
パンデミック前の10%だった世界の平均オフィス空室率は今年第2四半期には17%に上昇し、オフィスセクターは不動産投資取引量のほぼ35%から22%へと落ち込んでいます。
二つ目のテーマは、特にマルチファミリーやビルド・トゥ・レント市場などのリビングセクターの魅力の高まりです。人口動態やライフスタイルの変化により、安定したキャッシュフローを持つ頑強なプロパティへの投資家の関心が高まっており、個人の大家や投資家が支配していた私有賃貸部門が機関投資家による住宅賃貸の体系化を促進しています。
アジアでは市場の成長余地が最も大きいとされています。
リビングセクターは2019年以降の投資活動のわずか6%を占めるに過ぎませんが、これはアメリカの44%と比べても低い数字です。
ソウルの不動産業界では、オフィスおよび賃貸住宅が重要なテーマとなっています。オフィスセクターにおいてソウルは、ハイブリッドワークへの移行による混乱が少ないアジアの主要市場の中でも際立っており、世界的なトレンドに逆行するような素晴らしい展開を見せています。
出典 : The View | Why Seoul stands out among Asia’s top property markets https://www.scmp.com/opinion/asia-opinion/article/3283167/why-seoul-stands-out-among-asias-top-property-markets