2025年の調査では、購入意欲が13%に上昇し、特に中国本土を除くアジア太平洋のほとんどの市場で改善が見られました。販売意欲は前年の記録的な高さから若干後退しましたが、購入意欲は増加し、過去10年間で三番目に高い水準を記録しました。
アメリカの利下げ政策が予想より穏やかであるため、不動産への買い意欲の増加は予想よりも穏やかです。しかし、シンガポールや香港、オーストラリア、韓国の不動産市場では、魅力的な価格が確認され、購入意向が高まっています。
一方で、中国の投資家は地政学的緊張と経済減速の影響で投資センチメントが低迷しています。不動産価格の調整や借入コストの低下も2025年の不動産投資増加の理由として挙げられており、特に韓国や香港での利下げが影響しています。
建設コストの上昇や地政学的なリスクは依然として課題ですが、2025年に予想される中央銀行の利率政策の方向性や最新の米国経済データにより、市場の期待動向にも変化がみられています。
出典 : 2025 Asia Pacific Investor Intentions Survey https://www.cbre.com/insights/reports/2025-asia-pacific-investor-intentions-survey