日本の労働市場は深刻な人手不足に直面しており、企業はその対応に苦慮しています。学習院大学の守島基博教授とリクルートワークス研究所の古屋星斗主任研究員は、企業が採用競争を勝ち抜くための新しい組織戦略について議論しました。
新卒採用が機能しなくなり、即戦力の中途採用が増える中で、企業は戦略に応じた「組織デザイン」を重視するべきです。育成戦略の見直しや、ファーム・スペシフィック・スキル(企業固有のスキル)の重要性を認識し、将来に備える必要があります。
また、労働者単位で労働交渉が進む中、それをサポートする法的枠組みや、キャリアカウンセラーなどの専門家を活用した新しい労働システムの構築が求められています。人材育成はもはや個々の企業内の問題ではなく、全社会的な課題となってきているのです。
出典 : 構造的な働き手不足のなか、企業に求められる組織戦略【前編】――守島基博氏×古屋星斗|研究プロジェクト| https://www.works-i.com/research/project/turningpoint/ronsou/detail001.html