公衆浴場の進化:公園と一体となる新たな交流の場

大正時代から続く歴史ある「薬師温泉」が、今の時代に合わせて生まれ変わりました。昔は日常的に使われていた公衆浴場も、今では家庭の風呂が普及し、その役割を見直す必要がありました。その想いを受けて、建築家は既存の閉鎖的な構造に変革を加え、隣接する公園の一部のようなデザインを取り入れました。

建物は周囲に開かれた空間となり、外部から内部に進むにつれて場の性質が変わるよう工夫されています。番台を中心に、さまざまな活動が生まれる空間を設計し、そこには人々が自由に集い、交流することができるステージが創出されました。靴を脱ぎ、浴室に至るまでの空間の流れが、人々に開放感を与えるとともに、日本建築の伝統的な身体性を感じさせます。

薬師温泉は、民間でありながら公共性を持ち合わせ、新しい形の公衆浴場として地域に開かれています。

出典 : 薬師温泉 / atelier SALADによる公衆浴場・銭湯 / リノベーション – 鹿児島県鹿児島市薬師1-22-36YAKUSHI ONSEN / Public spa by atelier SALAD / Renovation – 1-22-36 Yakushi, Kagoshima-shi, Kagoshima, Japan |建築・インテリアの事例・プロジェクト| https://mag.tecture.jp/project/20240903-yakushi-onsen/

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そしきLab編集部

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